2017.09.23 第84回関東学生ヨット選手権大会 予選 1日目
森戸海岸から出艇しました。
1レース目開始は風があまりにも強すぎ(12m/s~15m/s)て11時頃まで出艇の旗が上がりませんでした。
出艇後、陸はそんなに吹いていなかったのですが、海に出た瞬間風が一気に吹き、3週間ぶりにヨットをするには少々難易度が高い状態でした。
<艤装>
前日の夕方から大雨で朝も雨が残る状態で、雨が降る中での艤装。
艤装が終わるころには雨が上がりました。
6:30からマスト立てから始め8:00にはすべての艤装が完了。
なお、レスキューは葉山港に置いていたため、7:00に徒歩で葉山港へ移動して艤装し7:25に葉山港を出艇し、7:35ごろに森戸海岸に着艇。
470、レスキューとも森戸海岸の陸上本部で出艇申告をしました。
<出艇!>
<第1レース>
風向 20度
平均風速 18ノット
ブロー 26ノット(体感)
マーク 30度
コース OG(トラべゾイド アウターループ、ゲートあり)
クルー スキッパー
4120艇(セール番号 4120) 多田 高見
3909艇(セール番号 3547) 新井 藤田
レスキューは海上でレスキューチェックを実施しました。
【4120艇 高見】
・スタート → マーク1(1上)
スタート前に完沈を繰り返して、スタートに間に合いませんでした。
出た後もしばらくは感覚が取り戻せずブローに入るとオーバーヒールなどして失速し、なかなか先行艇の後続集団にも追いつけないどころか藤田にもついていくのがやっとこさっとこの状態でした。
夏合宿中は多田とうまくいっていたタックもまともにできず完全にリハビリレースになってしまいました。
うねりは1m弱あり周期は5秒ぐらいでした。
潮の流れは北風だったのであまり感じませんでした。
・マーク1(1上) → マーク2(2上)
1上から2上まではスピンをあげず、斜め後ろから来る波にサーフィングする事によってアンバランスになるヒールを落ち着けるのに全力を尽くしていました。
それでもあほみたいに早くてここでドベ争いに何とか近づける事ができました。
・マーク2(2上) → マーク3(2下)
多田が1年生なのと目の前に広がる沈艇やレスキューと下から来るスタボー艇を交わす自信がなかったのでスピンを上げず左手のアウターゲートを回りました。
・マーク3(2下) → マーク2(2上)
そのあとやっとこさっとこで2上まで行きましたが、そのあと沈艇やなんかよくわからない障害物(海猿しようとして逆に海猿に助けられた人がいた)方に意識が飛んでしまい波の周期を忘れたり舵が持っていかれてるのに気づかずラフして完沈して僕もリタイアしました。
ほんとに色々きつかったです。
多田は初レースであれは事故としか言いようがありません。
そのあとスタート延期陸上信号の旗が上がったのでタック練習しながら帰りました( ^ω^)・・・
【3909艇 新井】
(1レース目)
かなり風が吹いていたので、沈しなければそれなりの順位にいけると藤田と話してました。
が、まずスタートで本部艇の合図に気づかず出遅れました。
2上マークをまわり、いけそうだったのでスピンをあげると沈しました。
そのまま起きあがるもすぐに沈→完沈となり、メイントラベラーのあたりのぶぶんのピンも外れてしまったのでリタイアしました。
<陸上待機>
AP旗+H旗があがったため、一度、森戸海岸へ着艇して待機。
2レース目を実施するため、470、レスキューとも森戸海岸の陸上本部で出艇申告をしました。
2レース目は2時ごろになりました。
とても安定した中風ぐらいの風になりました。
2回目の出艇後の海上でのレスキューチェックはありませんでした。
<第2レース>
風向 40度
平均風速 8ノット
コース IG(トラべゾイド インナーループ、ゲートあり)
クルー スキッパー
4120艇(セール番号 4120) 多田 高見
3909艇(セール番号 3547) 新井 藤田
【4120艇 高見】
・スタート
スタートは本部と真ん中の本部よりの方からスタートを試みました。
個人戦まではできなっかった上りづめがしっかりとできるようになっていてうれしかったです。
でもそれができても何があるかわからないのが大会なんですよね。。。
下にぎゅうぎゅう詰めの艇が5艇ぐらいいて下には下がれない状況。
上には東医大のちょっとうまいペアがいてかぶされないようにせってたんですけど、突然東医大の後ろから成蹊大学だったかな。。。
突然ボンと出てきてちょうどうちらがかぶされてしまい東医は登れたのですがうちらは登れず15秒前あたりで完全にはじかれてしまいました。。。
スタートラインもかなりぎりぎりで下手に上るとエントリーナンバーを隠してくれる艇もいなかった背景もあり、これはかなり悔しかったです。
今度のスタート練習からはクルーは上方をチェックするようにすると多田と話しました。
マジで悔しかったです。
・スタート → マーク1(1上)
そのあと後続集団として走り前に駒沢とかを見据える状態で1上を回りました。
この時にはかなり風は落ちてきてました。
↓ 1上
↓ 2上
・マーク1(1上) → マーク2(2上)
夏に力を入れてリーチングを練習した甲斐がありかなり詰めることができました。
ですがまだまっすぐ走り切れていなかったりクルーとの意気も合わず途中失速し追い抜かすまではできませんでした。
・マーク2(2上) → マーク3(2下)
ランニングで追い抜かすことはできませんでしたが少し差をちじめることができました。
右手のアウターゲートを選ぶのに少し時間がかかってしまい成蹊に水を譲る結果となってしまいました。
回って並列近くに並ぶことができプレーニングできたのもこっちが早くシモシモ言いながら追い出せたかもしれませんがそれ考えてたら一瞬不覚にもオーバーヒールしてしまい逆にブランケットに入れられて下からも挟み撃ちの上、タックしたら下から来るスタボー艇にぶつかるという最悪のケースに陥ってしまいました。。。
・マーク3(2下) → マーク2(2上)
そのまましばらく行き、タックしない!?って怒鳴り気味に言ったらかなり突き放されてしまいましたがタックできて何とか2上につきました。
・マーク2(2上)→ マーク3(2下)
ここからまた面白い経験ができました。
風が右ぶれしたのであえてスタボーで少し走りポートから一気に左に固まっている後続艇第2集団に逆サイドからぐっと追いつくことができました。
同じことをしていた関東学院にも、夏後半意識していたほんのちょっとラフして艇速つけてからほんのちょっとずつ徐々にベアしてランニングするのがサーフィングとうまくあいまって多田がスピンを張るのが安定しているときは一時のこり三艇進ぐらいまで追いつくことができて、その上予定通り左手の集団にも追いつくことができました。
でも最後の最後で俺も多田もミスしました。
僕はコース取りをたぶん間違えたかもしれません。
追い抜くためにはあえて集団の中に入り込み、3艇身以内で上智にはラップしなきゃいかんと思って集団に入ってしまい、でもぎりぎりのところでラップできなくて、その上艇速はこっちのほうが早く、水をもらえないどころか、合わせた為に失速してしまいました。あれは多分無理やりラフして集団には入らず横からズバットいくのが正解だったかもしれないです。(でも下回ってブランケ入ったら終わりだなーとか思ったのもあったのですが。。。)
・マーク3(2下) → フィニッシュ
多田はラストリーチングするのになぜかガイを引き込みスピンが中に入ってうだうだしてる間にぎりぎり抜かした後続艇たちに結局抜かれまくりました。思わず叫んでしまいました。。。
このまま走ろうか一瞬迷いましたがスピンのせいで全然走れなかったので直してから走りました。
・総括
全体としてこの日は多田にレースの全貌を見させてあげることができ、その上追い抜かすことの楽しさやわくわく感、快感とせってて抜かされることの悔しさや一つ一つの動作の重要性を身に染みて感じさせてあげることができたので、すごい良いレースができたと思います。
また僕も今回はスキッパーの実力や経験や新たな課題や未解決の課題を改めて実感することができ、レースに大金払って出た甲斐があったなと思いました(笑)
【3909艇 新井】
(2レース目)
風は弱まりました。が、1レース目の反省を生かして、もっと慎重にいこうということになりました。
なのでスピンも最初は上げずに走ったんですが他との艇に少しずつ差をつけられました。
最後の登りのときに1レース目で壊れたメイントラベラーのピンの部分の応急処置も壊れて急遽直していると最下位になってしまい、、、リーチング、ランニングで追いついたもののトップがゴールして20分以上経過していて記録に残りませんでした。
↓ 3909艇 2レース目 1上
↓ 3909艇 2レース目 2上
・総括
大会に慣れてきたものの、高順位をとる走りがまだまだできてないなと、強風での技術知識もまだまだだなと感じました。
レースメンバー:高見、多田、藤田、新井
レスキュー:町田さん、星野、前川、福永
陸:北嶋、豊島
参加者
現役
3年 高見
2年 新井、藤田、星野
1年 北嶋、豊島、多田、福永、前川
OB 町田さん、中川さん(朝の艤装まで)
レース後は一度森戸海岸に着艇し、帰着申告を済ませ、すぐ葉山港に曳航で回航しました。
日没間近での回航で、葉山港に着いたときは日没しており、艤装解除は真っ暗の中しました。