2019年 関東学生ヨット春季選手権大会 予選
日程:
2019年5月4日 1日目
2019年5月5日 2日目
場所:
葉山沖
ホームポート:葉山港
参加大学: 19大学
参加艇数: 52艇
3909艇
(セール番号 3547、エントリー番号 135)
3年 多田
2年 廣田(初レース!)、三原(初レース!)
【多田】
<2019年5月4日 1日目>
●第1レース
多田 スキッパー
廣田 クルー(初レース!)
参加艇数 52艇
着順 47
順位 47
得点 47
・スタートの合図と共にメインシートを目一杯引き込んだ途端、ダブルブレードロープの外皮が擦り切れてしまった。
これにより、シートが滑車を通らなくなってしまい、ランニングの時にクローズ並みにブームが引かれた状態で走ることになってしまった。
スタートは本船寄りの1列目獲得することはできたが、上記のような問題が発生した為、メイントリムが上手く出来ず上側の艇に被されてしまい、艇速がどんどん落ちてしまった。
・日頃の整備でシートや様々な部品の劣化具合の確認をする。
1レース目は周りの大学もまだ気持ちが引き締まっていない為一列目が取りやすい。
自分たちは他艇よりも5秒くらい前から動き出さないときつい。
●第2レース
多田 スキッパー
廣田 クルー
参加艇数 52艇
着順 47
順位 UFD
得点 53
※UFD:U旗違反
運用方法は「黒色旗規則」と一緒であるが、「再スタート・再レース、またはスタート信号前に延期または中止された場合」、失格とはならない。
・1レース目終了後にダブルブレードロープの外皮部分だけを抜き取り除きレースに挑んだ。
U旗が上がっていて残り1分になった時にスタートラインを切ってしまった。
その時はI旗と間違え覚えてしまっていたため、失格となってしまった。
・旗の意味をしっかりと理解する。
●1日目の3レース目(ノーレース)
多田 スキッパー
廣田 クルー
・雷が上マーク回るあたりから鳴り出し、結局2上と3下のちょうど中間あたりでN旗が上がりノーレースとなった。
1上を回るところまでは下に3艇ほどしかいなかったが、2上〜3下の間で5、6艇ほど抜かした。
抜かせた要因としては風が途中から落ちてきて、そこからスタボのランニング状態で走り続けたため、相手はやむおえずジャイブをしなければいけない状況になったことが要因ではないかと考えた。
<2019年5月5日 2日目>
●第3レース
多田 スキッパー
三原 クルー(初レース!)
参加艇数 52艇
着順 DNF
順位 DNF
得点 53
・三原と初めてのレースだった。
三原は春合宿中、スキッパーの練習を重点的にしていたため、三原との息があまり合わなかった。
だが、三原のタックの時の動きはとても俊敏で、スピンを張るのも早くとてもやりやすかった。
スタートはアウター寄りの一列目を獲得できて、前日の反省を生かしスタートもうまく切ることができた。
スタートラインから上マークの中間くらいまでは下に20艇以上いたがタックで艇速が落ちていた。
風は4ノットほどしか吹いていなかったため、結局DNFとなってしまった。
・タックをする際にクルーがしっかりとスキッパーの動きと合わせて動けたら良いと思った。
●第4レース
多田 スキッパー
三原 クルー
参加艇数 52艇
着順 45
順位 44
得点 44
・本船とアウターのちょうど中間あたりの一列目を、獲得できたがスタートの出だしが遅かったため、上側の艇に被されてしまいやむおえずタックをした。
自分たちはタックで艇速が落ちてしまうため、あまりタックをしたくなかった。
最後のリーチングでは自分たちの2艇進ほど前に芝浦工業大と上智大がいて、下マークを回る時に自分たちは一番上側を獲得できたが、この2艇進の差がなかなか縮めることが出来ずこのままフィニッシュという形になった。
また、下側には青山学院大がいたが自分たちは上側を獲得していたため抜かされることなくフィニッシュできた。
●第5レース
多田 スキッパー
廣田 クルー
参加艇数 52艇
着順 49
順位 49
得点 49
・5レース目は風が上がってきたのでクルーを三原から廣田へ交代した。
スタートはやはり一列目を獲得できたが、出だしの初速が遅かったのが原因で上側の艇に被されてしまった。
自分たちは周りの艇よりも5秒ほど前から動き出すことを心がけてレースに挑むようにしていたが、下の艇との距離が短く加速が上手く出来なかった。
このレースではスピンが上がらなくなってしまう不測の事態が起きた。
スピンのトップについているシートがマストの中で干渉してしまい、スピンが上がらない、下がらない状態になってしまい上マークを回った後にどうすることもできなかった。
このレースではスピンを諦め、今回のレースではあまり風も強くなかったためランニングの最中にスピンの干渉をほどいた。
また、スピンシートの干渉だけが原因ではなく、滑車を取り付けている部品のネジが外れてしまっており、滑車が使えなくなっていた。
●第6レース
多田 スキッパー
廣田 クルー
参加艇数 52艇
着順 46
順位 46
得点 46
・スピンのトップシートはスキッパーが手で持っていないといけない状況になってしまったので、スピンのトップシートは自分がずっと持ち続けてクルーはとにかくスピンに集中するようにと伝えた。
時々、スピンが下がってきてしまっていることがあったが、クルーがしっかりと伝えてくれたため、すぐに対処できた。
最後のリーチングではコース取りが上手くできていたため、4艇ほど下にいたが抜かされることはなかった。
●第7レース
多田 スキッパー
廣田 クルー
参加艇数 52艇
着順 RET
順位 RET
得点 53
リタイア
※翌日5月6日は祝日ではあるが授業があるため、5月5日のうちに江の島へ回航しておかなければならず、最終レースに参加すると回航の時間を取れないため、前日のミーティングで15:30以降のレースはリタイアするとOB町田さんを含め全員で認識合わせをしており、最終的にレスキュー艇のOB町田さんの判断によりリタイアとなりました。
<今回のレースでの気づき>
・定期的な点検(部品やシートに痛みがないかの確認)。
・スタートの際周りの艇よりも5秒ほど早く行動。
・1レース目はどの大学もまだ気持ちが引き締まっていないため一列目が取りやすく、自分たちにとってはこの1レース目が狙い目。
<感想>
今回は2年生の三原、廣田が初めてのレースだったのにも関わらず、慌てている様子はなく、むしろ自分が少しテンパっていたところを三原、廣田が冷静な判断をしてくれた。とても頼もしい。
また、女子インのレースをレスキュー艇から見ていたことにより、5分前の合図をしっかりと聞き取り、素早くタイマーを、押してくれたためとても助かった。
2人とも視野が広く艇が近づいて来る際に直ぐに伝えてくれて、やりやすかった。
廣田に関してはコース取りが上手く大半は廣田の判断でタックやジャイブなどを行った。
三原に関しては周りに注意を払い直ぐにスキッパーの自分に伝えてくれるためとても助かった。
今回のレースではSTARTを一番意識して挑んでおり、大半のレースで1列目の獲得に成功したため良かったと思う。
<個人戦に向けて>
個人戦では不測の事態が起きても慌てずに対処できるよう心がけていきたい。
また、何か不備が起こらないように整備も欠かさず行っていく。
【廣田】
●第1レース
メイン切れてクローズでも引ききれなかった。
ランニングではシートが出なくスピンのパンピングで対抗するも最後防衛に抜かれた。
メインが切れた原因はインカレ前の風が弱かったことと予想。
ラストの下マーク回る時にアウト側を回ったことによりリーチでかぶされた。
●第2レース
風が微風になりメインの処理も終わったが上一のスタートで出すぎてしまったのと旗の覚え違いでリコール。
スタート前失格にならんように横と並んで行くべきだったのと出る前にほんせんまわるのではなくブーム押してバックするべきだった。
●第5レース
スピンが上がらなくなりそのレースは諦めテンションを抜き次のレースでスピンを上げることを目指した。
交代を早めに済ませレース前にスピンをあげてみることが出来てたら早めに問題点にきずけた。
●第6レース
スタートは中盤くらいからスタート。
まあまあいいスタートを切れたと思った。
最後、後ろに4699艇の藤田さんの艇があったことはわかってたがリーチで防衛大をかぶすとこまで気がまわらずそのままゴール。
トラベラーがないことによるクローズの角度の違いにより神奈川大に被され左海面のが風があることがわかってたのにあえなくタックを選択。
すぐにまたスタボーにしておいた方が艇速は伸びたかなと思った。
スピンがちゃんと上げれないので多田さんにスピンアップのシートをトリムさせっぱなしだったのでそこがなければもう少し心の余裕を持ってレースに参加出来たと思う。
<感想>
スタートの時から他艇の確認のあと即座にコース選択を出来なかった。
他艇に少しでも差をつけれた時は楽しかった。
<個人戦に向けて>
正直、良点より反省のが多かったのでそれを減らしていくことを練習の時からそれを意識していくことが大事だとわかった。
トラブルが発生した時にすぐに対処出来る精神的強さを持てるように自信をつける。
【三原】
●第3レース
スタートは、多田先輩に進行方向は任せ、自分はスタートラインと周りの艇の報告のみに徹した。
だが、旗の意味が分かってなく自信を持って報告できないところがあった。
走行中は、何度も操作ミスをしてしまい、順位を落としていった。
自分の課題はタック、スピンである。
●第4レース
前のレースからあまり時間をおかずに始まった。
ようやく慣れ始めたが、それでもなお操作ミスはなくならず、良い順位に入れなかった。
自分は体重が軽いのだが、今回の微風時のレースではそれをうまく活用できなかった。
また、タック時の逆ジブはしてはならないと思った。
自艇の速度が落ちるのを体感した。
<感想>
人生初のヨットレースでした。
緊張すると思っていたのですが、思ったより静かな空気感で、焦りも穏やかな風で飛んでいったようでした。
そのお陰か冷静になれ、自分の言動を何が悪かったのかがありありと見えてきました。
今回のレースは多くの課題を示しましたが、このやり甲斐は他のモノには変えられないモノだと思います。
楽しかったッ!!